女子なら、自分の誕生石くらい知っていますよね。生年月日別に決められたジュエリーやパワーストーン。初めて自分へのご褒美に買ったブレスレット、彼に買ってもらったネックレス、そしてエンゲージリングを選ぶ際に、まず手に取ったのではないかしら? でも、これっていつ誰が決めたの?
目次
代表的な月別誕生石といえば
1月 ガーネット/ 2月 アメジスト/ 3月 アクアマリン/ 4月 ダイヤモンド/ 5月 エメラルド/ 6月 ムーンストーン、パール/ 7月 ルビー/ 8月 ペリドット/ 9月 サファイア /10月 オパール/ 11月 トパーズ/ 12月 ターコイズ。
誕生石を決めたのはいったい誰?
この月別誕生石はいったいどのように決められたのでしょうか。広く知られているこのリストは、20世紀初頭にアメリカの宝石協会が著名な宝石学者の説を元に定めました。その後、イギリスでも独自のリストが発表され、他の国でも独自の誕生石を制定したので、国によって多少の違いがあるそうです。日本では、1958年に全国宝石商組合が、サンゴとヒスイを加えたリストを作成しました。つまり売りたい宝石商たちがプロモーションのために設定したともいえそうです。でも、それだけじゃあまりに現実的すぎ。調べていくと、もっと深いいわれがありました。
誕生石のはじまりは古代バビロニア?
占星術の発達していた古代バビロニアでは、黄道十二宮の星座が天頂に輝いている間、その星座の波動を受けている天然石を身につけると、幸運に恵まれると信じられていました。それが時代がたつにつれ、やがて月別の石になったといわれています。
旧約聖書に登場する大司祭が身に着けていた12の石
旧約聖書には、出エジプト記に登場するユダヤ教大祭司の胸当てを飾る12の宝石が記されています。これらはイスラエルの12部族を象徴する12の宝石が3個ずつ4段に縫い込まれたもので、
一列目 紅玉髄、貴かんらん石、水晶、
二列目 ざくろ石、瑠璃、赤縞めのう、
三列目 黄水晶、めのう、紫水晶、
四列目 黄碧玉、縞めのう、碧玉だったと記載されているそうです。
日本語訳によって石の解釈は多少違いがあって、ルビーやサファイア、エメラルドなどと訳されているものもあります。ちなみに、紅玉髄はカーネリアン、貴かんらん石はトパーズ、瑠璃はターコイズ、黄水晶はシトリンに該当します。
エルサレムの城壁の土台を飾った12の石
新約聖書の「ヨハネ黙示録」に出てくるエルサレムの城の城壁の土台石が12の宝石で飾られていたとの記載があり、これが誕生石の元となったという説もあります。
第一の土台石 ジャスパー
第二の土台石 サファイア
第三の土台石 カルセドニー
第四の土台石 エメラルド
第五の土台石 サードオニキス
第六の土台石 カーネリアン
第七の土台石 ペリドット
第八の土台石 ベリル
第九の土台石 トパーズ
第十の土台石 クリソフレーズ
第十一の土台石 青玉(ラピスラズリ)
第十二の土台石 アメジスト
まとめ
ここで紹介したこと以外にも所説ありますが、誕生石のいわれには、やはりロマンと謎がありました。古代に思いを馳せながら、あらためて自分の生まれた月のパワーストーンを探してみると、今までとは違う出会いがあるかもしれません。さらには、星座別、誕生日毎に定められたパワーストーンを調べて、組み合わせてみてもいいですね。