もしかして身代わり?
パワーストーンに関する体験談で、こういう話を聞いたことはありませんか?
・いつも付けているブレスレットがプツッと切れた
・何の前触れもなくゴムが切れて石が転がっていった
・車を運転していたら突然ブレスレットが切れた
・お葬式の席でブツッと切れた
いわゆる「パワーストーン身代わり説」。持ち主を守るパワーストーンが切れるのは、「何か」を暗示しているのでは?と言う話ですが…さて、その信ぴょう性のほどはいかがでしょうか?
ちょっと夢のない話になりますが、客観的に他の可能性を見ていきましょう。
切れないゴムはない
いきなり核心をついてしまいますが、世の中に「切れないゴム」は存在しません。基本的にゴムは消耗品。使用状況によって変わりますが、ゴムは切れる運命にあるのです。
ではなぜ、「ブレスレットが切れる」ことが何らかのサインだと言われるのでしょうか?
「下駄の鼻緒」が元ネタ?
みなさんは、「下駄の鼻緒が切れると縁起が悪い」と言う迷信をご存知ですか?
はるか昔、日本では死者を埋葬するときに、その場に「自分の下駄を置いて帰る」と言う風習がありました。これには厄落としの意味があります。その際、墓地の霊が捨てられた下駄を履いて生者を追ってこないように、鼻緒を切っていたそうです。
それがどこで形を変えたのか、「切れる=縁起が悪い」と言い伝えられるようになり、今に至ります。つまり、これはまぎれもない迷信。切れることは決して「何かを暗示している」わけではないのです。
どうして切れるの?
ブレスレットのゴムが切れる原因は様々です。「頻繁に切れる」という方も少なくありませんが、そこには共通した要因があります。
【入浴中でもブレスレットを外さない】
「お守りだから」と、パワーストーンを付けたまま入浴する方がいらっしゃいますが、これはNGです。毎回きれいに水気を拭き取ったつもりでも、ゴムをつたって石の穴にまで水(お湯)が入り込みます。中の水気は自然乾燥させるしかありませんが、これを繰り返しているとゴムの劣化は圧倒的に早まります。
【よく汗をかく】
これも入浴と同じです。特に屋外で肉体労働をしている方は要注意。大量の汗がゴムに影響します。また、作業中の動きでブレスレットが頻繁に移動するので、その摩擦も影響しやすいでしょう。
【手首に対してブレスレットが小さい】
市販のブレスレットでサイズが合わないものをそのまま付けている方も、わりと早い段階でゴムが切れます。常にピンと張った状態なので、ゴムに負荷がかかりやすいのです。玉を足してゆとりのあるサイズに作り直してください。
【付けるたびに時計をくぐらせる】
時計の隣(肩側)にブレスレットを持ってくる場合は、ブレスレット→時計の順に付けるよう心がけましょう。時計をくぐらせるときにゴムが引っかかったり、必要以上に伸ばさないといけないので、ゴムに余計な負荷がかかります。
ゴムが切れる要因は、探ればキリがありません。ごく稀に、パワーストーンの穴が粗いためにゴムを傷つける場合もありますし、お子様のいらっしゃる方は、目の届かないところでブレスレットがオモチャにされている場合もあります。
切れるタイミングを見計らう
ゴムが切れる前に、その劣化に気付ければOK。シリコンゴムに関しては、透明度の変化を見ましょう。ところどころ白く固くなっていたり、黄色く変色していたら交換時期です。オペロンゴムに関しては、少しずつ毛羽立ってくるのでわかりやすいですね。
理想的なのは、「定期的なケア」です。ブレスレットの使用頻度に応じて、ゴムを交換して保険をかけましょう。
まとめ
いかがでしたか?客観的に見れば、ゴムが切れるのは「物理的に考えて当然のこと」ですね。しかしブレスレットが切れたことに「不吉な暗示」を感じてしまう方は、気になるようでしたらパワーストーンを手放してください。海に流したり、土に埋めたりして自然に帰してあげましょう。その時は「ありがとう」の一言を忘れずに。
心持ちは常に明るく、あなたらしい「ストーン・ライフ」を送ってくださいね。