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カバンサイトの効果や意味
カバンサイトは直観力を増強する力があるとされる石で、直観力や判断力を高めたい時に持つとその効果が実感できます。
また、心の中に広がってしまった恐怖心を取り除き、穏やかで優しい気持ちになれるよう促す作用があるとされています。この効果から、カバンサイトは、明日への希望をもたらすパワーストーンとも言われています。
カバンサイトの目覚めるような青色は、人間の右脳に作用し、イメージ力、創造力などクリエイティブな力を発揮させる効果があると言います。
また、カバンサイトには霊的な視力を冴えさせる効果があるとされ、透視能力を高めるのに優れているとされます。
古くは、眼の病気全般の治療にカバンサイトが用いられていたそうです。
カバンサイトの石言葉
カバンサイトの石言葉には、「発想力」、「分析力」、「想像力」などがあります。
カバンサイトの色味
カバンサイトは、含有されるバナジウムの影響で鮮やかな青色に発色しています。
カバンサイトの名前の由来
カバンサイトの名称は、この鉱物の主成分の元素名、“Calcium”(カルシウム)、“Vanadium”(バナジウム)、“Silicon”(シリコン)を詰めて“Cavansite”とし、1973年に発表されました。
カバンサイトの歴史
カバンサイトは、1973年に、初めてアメリカのオレゴン州で発見されました。
その翌年1974年にインドで大きなカバンサイトの結晶が見つかりましたが、その後は忽然とその姿が消え、世界中で全く産出されない状態が続きました。 このため、カバンサイトは「幻の鉱物」と信じられてきました。
ところが、20世紀に入り、インドのプーナ晶洞で再びカバンサイトが発見され、採掘されるようになりました。
今では、このインドのプーナ晶洞でのみカバンサイトは産出されています。
しかし、そこも量が限られているため、また「幻の鉱物」になる日も近いのではないかと危惧されています。
浄化方法
カバンサイトは、太陽光の紫外線で色が変色してしまう恐れがあるため、太陽光での浄化(太陽浴)は出来ません。保管する際も、直射日光が当たらない場所で保管する必要があります。
また、カバンサイトはモース硬度が3から4と大変弱く、デリケートな石でもあるため、浴水浄化に適しません。
特に、強い水圧の浴水浄化は、石を壊しかねないので、絶対に避けるようにしましょう。石の汚れを落とす程度の水浴は全く問題ありませんが、水圧の強さにだけは十分注意してください。
カバンサイトは、太陽浴と浴水以外の全ての浄化方法――月光浴、セージを用いた煙浴、水晶クラスターを用いた水晶浴――で浄化することが出来ます。いずれの浄化の際も、石の取り扱いにだけは十分に注意してください。
主な原産地
カバンサイトは、インドのプーナ晶洞からのみ産出されます。
鉱物学
カバンサイトは、またの名を「カバンシ石」と言い、凝灰岩中などに、ゼオライトの仲間であるスティルバイト(束沸石)や同じ化学組織のペンタゴナイト(ペンタゴン石)などと共産する鉱物です。
カバンサイトの結晶は、Ca(V++O)Si4O10・4H2Oで表わされます。結晶構造は、斜方晶系に属し、結晶は球状に集合した状態で見つかることが多いです。
モース硬度は、3から4と大変弱いです。