ルビーの意味や効果
ルビーのパワーはその鮮やかな赤色によるところが大きいと言われています。
情熱の赤、愛の赤、血の赤とも言われるルビーの赤色が、ルビーの持つ、情熱、愛情、生命に直結します。
こうしたルビーの赤色から発せられるパワフルなエネルギーによって、情熱や愛情が高まることは勿論、行動力や積極性が刺激されます。
それによって仕事にも良い影響が期待されます。
情熱がとても高まることから、仕事や人生における成功や勝利を成し遂げる強さを与えてくれるとも言われており、ルビーは「勝利の石」という別名も持っています。
ところで、赤い石には、大抵魔除けの効果があると言われていますが、ルビーも例外ではありません。
ルビーは、悪運や病気、災いなどのマイナス要因から持ち主を守り、心身ともに健康でいられるようにサポートしてくれます。
また、ルビーには身体の毒素を抜く作用があると言われ、それによって、身体をきれいな状態に保ち、活性化させる働きがあると言われています。
昔の人々は、特に蛇の毒を浄化する作用がこのルビーにはあると考え、ルビーから蛇の毒に対する解毒剤を作っていました。
それ以外にも、昔の医学書物の中には、ルビーを使った治療方法が沢山記されているのです。特に、肝臓病と風邪の治療法に用いられていたとされます。
ルビーの色味
ルビーの色は、目の覚めるような赤色になります。
この色味は、含有された酸化クロムの影響によるものだとされています。
条痕は白色を示します。
ルビーの名前の由来
ルビーの名称は、ラテン語で「赤」を意味する“rubeus”に因んで付けられました。
ルビーの歴史
テオフラストスの「石について」では、アンスラックス(“anthrax”)と呼ばれ、マルボドウスの「石について」では、カルブンクルス(“carbunculuc”)と呼ばれ、どちらも「燃える石炭」という意味の言葉がルビーに当てはめられていました。
当時この言葉は、ガーネットやスピネルなども含んだ、赤くて硬い石を指して呼んでいたそうです。
浄化方法
ルビーには、太陽光に含まれる紫外線に弱い性質があります。このために、太陽光を用いた太陽浴(日光浴)で浄化できない鉱物となっています。
ルビーは、太陽浴(日光浴)をのぞくすべての浄化方法――流水を用いた浴水浄化、セージの葉を用いた煙浴、水晶クラスターを用いた水晶浴、月光浴など――で浄化することが出来ます。
主な原産地
ルビーは、ミャンマー、スリランカ、アフガニスタン、パキスタン、タイ、タンザニア、ベトナム、カンボジア、コロンビア、ネパール、インド、中国、ロシア、ケニアなどから産出されます。
鉱物学
鉱物学的にルビーは、酸化アルミニウム鉱物の一つ、コランダム(鋼玉)になります。
コランダムのうちの赤色のものルビーと呼び、それ以外の色味のものをサファイアとしています。
この鉱物は、霞石閃長石や接触鉱床または、変質岩中など、高温で変成作用を受けた岩石中に産出します。
ルビーの結晶は、Al2O3で表わされます。結晶構造は、六方晶系に属します。
六方晶系に属した六角柱状結晶、または板状結晶、両錐状結晶、菱面体結晶をつくります。
モース硬度は9と、最もモース硬度の高いダイアモンドに次いで硬いです。
ところで、この鉱物には、スター効果が出るものもあります。これは、内部にルチルの微小結晶が含まれるために生じるものです。