モスアゲートの意味や効果など
モスアゲートは、その見た目からもわかるように、優しいエネルギーを発する石で、平和を象徴する鉱物とも言われています。
モスアゲートには、感情の乱れを整える働きがあるとされており、自我に固執することなく、周りの人たちと上手にコミュニケーションが取れるよう導く力があるとされます。これによって、自分にとって良い人間関係が構築できるでしょう。
モスアゲートの緑色には、優しいヒーリングパワーが秘められています。特に精神的な面でのストレスの解消に役立つとされています。
このモスアゲートを身に付けて瞑想すると、深いリラックス効果が期待でき、さらには森林浴効果も期待できると言われています。
都会生活に疲れてしまった身体に、モスアゲートは森林の、自然の癒しを与えてくれることでしょう。
また、モスアゲートには繁栄をもたらす効果もあるとされています。
モスアゲートの色味
モスアゲートの色は、含有する鉱物の成分によって緑色や黒色、褐色などになります。
模様も、よく見かけられる苔状、草葉状、樹枝状のもののほかに、骨格状や網目状、シダ状、木の葉状のものなどがあり、中には風景画的なものまであります。この風景画のようにも見えるモスアゲートは特別にランドスケープ・アゲートと呼ばれています。
モスアゲートの名前の由来
モスアゲートの名称は、この鉱物の見た目が苔状の模様を伴って産出されるところから付いたものになります。また、モスアスとも呼ばれることがあります。
モスアゲートの歴史
古代の農耕民族の間では、豊作をもたらしてくれる石として崇められていました。
豊作によって、富と平和に満ちた、安定した生活状態が維持できると信じられていたため、その守護石としてモスアゲートを珍重していたようです。
また、古くは、解毒剤として様々な治療に用いられていたそうです。他にも、肝臓や脾臓の治療薬としても使用されていたとする記録が残されています。
浄化方法
モスアゲートには、特に避けるべき浄化方法はありません。
すべての浄化方法――太陽浴(日光浴)、流水を用いた浴水浄化、月光浴、セージの葉を用いた煙浴、水晶クラスターを用いた水晶浴など――で浄化できる石です。
中でも、水晶クラスターを用いた水晶浴は、モスアゲートと鉱物的な波長が合うことから、モスアゲートにとって相性の良い浄化方法になります。
モスアゲートのエネルギーを素早く回復させたい時や、エネルギーパワーをアップさせたい時は、水晶クラスターを用いて浄化してみましょう。
主な原産地
モスアゲートは、インド、タンザニア、ブラジル、アメリカなどから産出されます。
鉱物学
モスアゲートは、主としたクローライト(緑泥石)や酸化マンガンによる苔状や樹枝状、草葉状のインクルージョンを含むアゲート(メノウ)、カルセドニー(玉髄)類を総称して言います。
アゲートやカルセドニーが珪酸を多量に含む溶液が様々な岩石の空洞中に沈殿して生成される際に、クローライトやマンガン分が水溶液の形で亀裂中に浸透して、美しい模様を示します。
モスアゲートの結晶は、SiO2+Mn, Feで表わされます。結晶構造は、六方晶系(潜晶質)に属します。 モース硬度は7と、水晶と同じ硬さです。