マザーオブパールの意味や効果
マザーオブパールは、母貝としての要素が強い鉱物になります。災難から身を守り、愛情を高める石として知られています。
母なる優しさを持つ石で、愛にあふれた包容力で包み込んでくれるでしょう。ヒーリング効果も期待できます。
また、マザーオブパールのエネルギーは、母性本能に働きかけることから、妊娠出産のお守り、子宝のお守り、子育てのお守りとして広く用いられています。
上手くいかない子育てにイライラして、いつの間にか優しさを失ってしまったと感じる母親に、再び母の優しさ、母性本能を呼び起こしてくれる効果が期待されます。
また、家族の絆を深める役割も担っており、家族の繁栄を象徴する石だとも言われています。
その他にも、マザーオブパールには感受性や魅力を高める働きがあると言われ、特に女性らしさを引き出すことに長けた石だとされています。
そこから、良縁を呼び込む石、恋愛運を上げる石とも言われることがあります。
マザーオブパールの色味
マザーオブパールの色は、淡黄色、乳白色などになります。中でも黄色味の強いものはゴールデンマザーオブパールなどと呼ばれています。
浄化方法
マザーオブパールは、モース硬度が3.5から4.5と大変もろく、柔らかいため、ちょっとの衝撃で傷がついてしまう恐れがあります。
ですので、水晶クラスターでの浄化は基本的には問題ないのですが、傷がつくことを考慮に入れて、避けたほうが無難だと言えます。
また、太陽の光にも弱いため、太陽光での浄化はできません。保管する際にも、直射日光が当たらない場所を選んで保存するようにしましょう。
酸性の水に弱い性質も有しているので、水での浄化は避けたほうが無難です。
また、急激な温度変化にも弱いので、万が一流水で浄化する際にも温水だけは絶対に避けるようにし、常温で浄化するようにしましょう。
ホワイトセージを用いた煙浴は表面が曇らない程度にささっと行う分には問題ないとされます。長時間の煙浴はパールを変質させてしまうので、避けてください。
マザーオブパールにもっとも適した浄化方法は、月光浴になります。
マザーオブパールは、月との繋がりが強いものなので、月光浴することで浄化はもちろん、エネルギーチャージにも有効です。
マザーオブパールは、やや取扱いにくい鉱物ですが、汗や汚れに弱い石なので、こまめに浄化し、清潔な状態に保つようにしましょう。
原産地
マザーオブパールは、インドネシア、中国、オーストラリア、タヒチ、ミャンマー、日本などから産出します。
鉱物学
マザーオブパールは、日本では白蝶貝のことを指して言われるものと認識されがちですが、白蝶貝に限らず、真珠の母貝となる貝全般を指して言います。
貝の中で、炭酸カルシウムが徐々に堆積されて生成されたもので、マザーオブパールに見られる独特の光沢は、貝が身を守るために放出するミネラル成分によるものだとされています。
この鉱物は不透明で、光沢は文字通り真珠光沢を示します。
マザーオブパールの結晶は、Ca2B5SiO4(OH)5で表され、結晶構造は斜方晶系に属します。粒状結晶の積層が見られます。
因みに、マザーオブパールの中身でもあるパールの結晶は、CaCO3+有機物+水(CaAl4Si2O10(OH))で表され、結晶構造は潜晶質に属します。