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トルマリンの意味や効果
トルマリンは、近年、その健康効果に注目が集まり、一気に人気が出た石ですが、トルマリンには、健康効果以外の効果も多くあるのです。
例えば、トルマリンには、持ち主の陽気さが発揮されて、周りの人たちの気分まで明るくなるような働きかけを行う効果があるとされています。
また、直観力や洞察力を高めて、持ち主のこれからの進路や行動が、良い方向に向くように促す効果が期待されます。
ヒーリング面では、ダイナミックな流れを生み出し、双方向のコミュニケーションや伝達を促す作用が期待できると言います。
因みに、健康面の効果には、血行促進や肥満防止効果があるとされていますが、いずれも医学的根拠や科学的根拠に基づくものではありませんので、その点には留意してください。
トルマリンの色味
トルマリンは、そのカラーバリエーションが豊富なことでも有名な石です。
トルマリンの色味には、無色透明、帯赤色、帯褐色、ピンク色、青色、緑色、灰色、帯緑色、帯青色、黒色などになります。
この色味のうちのいくつかには別の名称、たとえばインディゴライト(ブルートルマリン)が付けられています。
トルマリンの名前の由来
トルマリンの名称は、スリランカのシンハリ語のジルコンの呼び名“turmali”に由来します。
和名の「電気石」という名称は、この鉱物の結晶が上端と下端で異なる異極晶で、加熱するとプラス(+)とマイナス(-)に帯電することに因んで付けられました。
トルマリンの歴史
トルマリンの結晶は、プラス(+)とマイナス(-)に帯電する性質から、この性質を生かした使われ方をしてきました。例えば、パイプに溜まった灰を取るのに用いられたり、砂のアートに用いられたりと、その利用用途範囲は幅広かったようです。
また、トルマリンは、なんでも吸い寄せる力があるということから、幸運をも引き寄せる石として大切にされてきた歴史も有する石です。 治療や儀式のも多く用いられていたようです。古くは、狂気や乱心を鎮める力があるとされ、他には血液にかかわる病気の治療に用いられていたとする記録が残されています。
浄化方法
トルマリンには、特に避けるべき浄化方法や注意すべき浄化方法というものがありません。すべての浄化方法――太陽浴、浴水、セージの葉を用いた煙浴、水晶クラスターを用いた水晶浴、月光浴など――で浄化することが出来ます。
主な原産地
トルマリンは、ブラジル、ケニア、モザンビーク、マダガスカルなどから産出されます。特にブラジルのミナスのジェライス州から、様々な色味のカラートルマリンが産出されます。
鉱物学
トルマリンとは、種々の成分元素の入り混じった複雑な珪酸塩鉱物のグループ名で、その主成分の差によって、さらに11種類分類することが出来ます。ドラバイト(苦土電気石)、ウバイト(石灰苦土電気石)、エルバイト(リチア電気石)、ショール(鉄電気石)などがその代表格です。
トルマリンの結晶は、結晶の上端と下端にそれぞれ異なった電極を持っており、結晶はプラスマイナスに帯電します。
トルマリンの結晶は、 (Na, Ca, K, Mn)(Li, Mg, Fe, Al, Cr, Mn)9B3Si6O27で表わされます。結晶構造は、六方晶系に属します。
モース硬度は7から7.5で、水晶よりやや強いです
ネフライトの意味や効果
ネフライトは、知性とお安らぎを象徴する石として、古代から人々に愛され続けてきた高貴なる石です。
安らぎを象徴する石といわれるように、ネフライトには深い癒しのパワーがあるとされています。これは、緑色の鉱物にヒーリング効果が宿されていることに由来するパワーだとも言われています。
ネフライトは、心身のバランスを整えることで、心に安定をもたらしてくれるとされています。
また、ネフライトは人生の繁栄と成功をもたらす石としての効果も持っており、それによって財運があがるとも言われています。
そして、ネフライトには、災いや呪いといったものを退け、精神力を強めて、移り気を防ぐ効果があることから、浮気防止のお守りとしても重宝されてきました。実際、ネフライトには魔除け効果やお守り効果があるとされ、よくお守りの守護石などにも用いられています。
更に、インスピレーションを与える効果もあるとされ、閃きがほしいときには、ネフライトを持つと効果が表れると言われています。
ところで、ネフライトには新陳代謝を活発にして、細胞組織の再生を促し、腎臓、副腎、脾臓の病気の治療に効果があると伝えられています。しかし、これは医学的根拠や科学的根拠に基づくものではないので、注意してください。
ネフライトの色味
ネフライトの色味は、白色から淡黄色、緑色と様々ですが、これは含有される鉄分の含有量によるところが大きいです。
半透明で真珠光沢ないしはガラス光沢をもちます。
ネフライトの名前の由来
ネフライトの名称は、ギリシャ語で「腎臓」を意味する“nephros”に因んで付けられました。これは、ネフライトの形が腎臓に似ていることから来ているそうです。
ネフライトの歴史
中国で古くから愛用されていたヒスイとは、すべてこの鉱物のことです。
有史以前から様々な種族の人々に、聖なる石として崇められてきた鉱物でもあります。中国では2000年以上もの間、ネフライトを彫刻を施す材料として用いられたり、武器の材料に用いられたり、装飾品に加工されるなどして、多用してきました。
ニュージーランドの南島と北島では、種々の岩石中にネフライトが産出し、マリオ族は彫刻したネフライトをミアと呼んで、儀式などに用いていたそうです。
浄化方法
ネフライトには、特に避けるべき浄化方法や注意すべき浄化方法というものがありません。すべての浄化方法――太陽浴、浴水、セージの葉を用いた煙浴、水晶クラスターを用いた水晶浴、月光浴など――で浄化することが出来ます。
主な原産地
ネフライトは、主にアメリカ、カナダ、ニュージーランド、ロシア、中国、台湾などから産出されます。
鉱物学
ネフライトは、アンフィボール(角閃石)グループの一種で、パイロクシーン(輝石)グループのジェダイト(硬玉)と共にジェードと呼ばれ、本ヒスイのジェダイトよりも硬度が低いために軟玉と呼ばれています。
主として、変成岩中などに産出し、単斜晶系に属するアクチノライト(緑閃石)の繊維状集合体の繊維が顕微鏡的な微小スケールになり、肉眼的には緻密に見える塊状になったものがネフライトです。
ネフライトの結晶は、Ca2(Mg, Fe2+)5Si8O22(OH)2結晶構造は、単斜晶系に属します。
モース硬度は6か6.5で、水晶よりやや弱いです