スコロライトとは?
スコロライトとは、アメジストに熱処理加工を加えて人為的に作り出された、人工石(人口水晶)になります。
アメジストを2回熱処理することによって生成されます。その鑑別結果は、ミルキークォーツと出るとも言われています。
スコロライトの意味や効果
スコロライトの意味や効果は、スコロライトの元の石でもあるアメジストとほとんど同じものになります。スコロライトの持つヒーリング効果は精神面でのストレスに効き、精神的な不調を緩和する作用が高いとされているのですが、これはアメジストの持つヒーリング効果によるところが大きいです。
スコロライトは、他にも、自分自身の存在意義を再確認し、それによって素直に自分自身を受け入れること、認めることが出来るようにする効果があるとされます。素直に自分自身を受け入れ、愛することが出来るように導いてくれます。
自分自身が嫌だという人、自分の評価をシビアに付けすぎる人には、お勧めの石です。
また、感受性の高さをもたらす効果も期待できます。
偏見や先入観によって囚われてしまった価値基準や判断基準を、元に戻す効果も有しており、「こうに違いない。」と縛り上げた考えや判断基準から己を開放する効果があるといわれています。
これによって、今まで見えてこなかったものが見えるようになるなど、視野の広がりを感じることが出来るようになります。
スコロライトの色味
スコロライトは、そのベースがアメジストであるということからも想像できるように、紫色系の石になります。スコロライトの色味は、深みのあるアメジストの紫色とは異なり、うっすらとピンク色味がかった淡いラベンダーカラーをしています。
この優しく、温かみのある色味から、「ラベンダークォーツ」、「ピンクファイヤーアメジスト」、「ハイドレンジクォーツ」などと呼ばれることもありますが、「スコロライト」という名称を含め、どれも流通名で正式な鉱物名ではありません。
浄化方法
スコロライトの元となるアメジストは、太陽光の紫外線によって石の紫色が褐色色に変色してしまう恐れがあるため、太陽浴での浄化は適しません。そのため、スコロライトも太陽光に晒すと変色する恐れがあるため、太陽光での浄化が出来ない石になります。保管する際も、直射日光が当たらない場所を選んで保管するようしましょう。
スコロライトは、太陽浴以外の浄化方法――流水を用いた浴水、月光浴、水晶クラスターを用いた水晶浴、セージの葉を用いた煙浴など――で浄化出来ます。
また、スコロライトは、スコロライトの元となる石がアメジスト(紫水晶)であることから、水晶クラスターでの浄化との相性が抜群です。石のエネルギー回復速度を速めたい時や石のパワーチャージをしたい時には、水晶クラスターで浄化するようにしてみて下さい。
主な原産地
スコロライトの元となるアメジストの主な原産地は、ブラジル、ウルグアイ、南アフリカ共和国になります。かつては日本でも採れたそうです。
因みに最大産出国はブラジルとなっており、加工作業も主にブラジルで行われていることから、スコロライトの原産地はブラジルであるとすることが多いようです。
鉱物学
スコロライトの鉱物学は、アメジストの鉱物学に準じます。
スコロライトの元となるアメジストの結晶は、SiO2で表わされます。結晶構造は、六方晶系に属し、モース硬度は7と水晶と同じ強度になります。