シトリンに意味や効果
11月の誕生石としても知られているシトリンは、昔から、商売の繁栄と富をもたらす、幸運の石として人々から大切にされてきたと言います。
黄色や金色に輝く石の多くは、金運上昇効果を持つとされていますが、シトリンも例外ではありません。金運、商売運、勝負運に効果を発揮してくれます。
また、シトリンには、人間関係を改善したり、バランスの崩れた心身を整える作用があるとされ、とくに人間関係でダメージを受けた不調のサポートに強い効果をもたらしてくれます。
感情の混乱を鎮め、妄想や過剰な欲望などにかかる無駄なエネルギーの放出を抑え、衰えてしまった意欲の回復にそのエネルギーを回してくれます。
神経をリラックスさせて、ストレスから解放する効果もあると言われています。
シトリンの石言葉
シトリンの石言葉には、「人間関係改善」、「金運」、「豊穣」、「富貴」、「繁栄」といったものがあります。
シトリンの色味
黄色の色味を帯びる水晶というのは、天然ではそうそう作られないもので、天然シトリンの産出量は限られています。
シトリンとアメジストが融合したアメトリンという鉱物の中に見られるシトリンの黄色は、まさしく天然のものなので、本物のシトリンの色を見たいという方は、紫色部分と黄色部分がはっきり分かれているアメトリンをみることをお勧めします。
市場に出回っているシトリンの多くは、アメジスト(紫水晶)に加熱処理をして変色させたものや、ロッククリスタル(白水晶)を放射線処理(コバルト60照射)したものなどになります。
因みに天然のシトリンの色味は、含有される鉄イオンによるものだとされています。
シトリンの歴史
シトリンは、古くから宝石として、身分の高い人々から愛用されていました。
シトリンの持つ輝きから、トパーズとも呼ばれていたようで、今でも時折耳にするシトリントパーズの呼び名は、この頃の名残とも言えるものです。
シトリンの名前の由来
シトリンの名称は、この鉱物の色味が、果物のシトロンの果実の色によく似ていることに因んで付けられました。
浄化方法
シトリンは、太陽光に含まれる紫外線によって、色が変色してしまう恐れがあるため、太陽光での浄化に適しません。
保管する際にも、直射日光を避けて保管するようにしましょう。
シトリンは、太陽光以外の全ての浄化方法――浴水、月光浴、セージを用いた煙浴、水晶クラスターを用いた水晶浴など――で浄化することが出来ます。
中でも同じ水晶の仲間である水晶クラスターによる浄化は、浄化効果のみならず石のパワー回復にも役立つとされているので、シトリンのパワーをすぐにチャージしたいという場合は、水晶クラスターで浄化してみて下さい。
主な原産地
シトリンの主産地は、ブラジル、チリ、メキシコ、ローデシアなどが有名ですが、最近ベトナムかたも上質なものが発見されています。
特に宝石質のものは、ブラジル、スペイン、マダガスカル、ロシアなどから産出されます。
鉱物学
和名の「黄水晶」の名でもお馴染みのシトリンは各地のペグマタイトの晶洞中や各種鉱脈の脈石中、珪岩中などに産出します。
シトリンの結晶は、SiO2で表わされ、六方晶系に属します。
六方晶系に属した六角柱状や錐面と六方柱の集形などで見られ、また、その同集晶や塊状などでもよく発見されます。
モース硬度は7と、水晶と同じ硬さになります。