クロムダイオプサイドの意味や効果
クロムダイオプサイドには、緑色系の石が持つヒーリングパワーと、ダイオプサイドの持つストーンパワーの両方が認められます。
緑色の石というのは、概してヒーリング効果を持っているのですが、このクロムダイオプサイドも例外ではありません。
クロムダイオプサイドの持つヒーリング効果には、ストレス解消効果があり、ストレスからの解放へと誘ってくれます。
大変穏やかな癒しの性質を持つこの石は、優しく持ち主のストレスを緩和してくれる効果が期待できます。それと同時に、精神的な疲れも癒してくれると言います。
この効果はゆるやかに発揮されるため、即効性に欠けます。そのため、少々気付きにくい作用であると言えるかもしれません。
ダイオプサイド自身は、理性と知識を表す鉱物だとされています。混乱しがちな感情を鎮め、冷静で理性的な意識でいられるよう導く力があるとされています。
精密に組み立てられた論理のもと、未来に向かって動き出す原動力を与えてくれると言います。そこから、前向きな心を育む効果も期待できます。
まとめると、クロムダイオプサイドの効果には、「穏やかなヒーリング効果」、「ストレスからの解放を促す効果」、「精神の混乱状態を鎮め、安定した状態を作り出す効果」、「前向きな心を育てる効果」、「知恵や叡智を授ける効果」、「冷静な判断が出来る効果」、「理性的な思考が出来るようにする効果」があるとされています。
また、古くは神経衰弱の治療に用いられていたとされ、ほかには大腸や消化器官の不調を改善するパワーがあるとされていますが、いずれも医学的根拠に基づくものではありません。
クロムダイオプサイドの色味
クロムダイオプサイドは、ダイオプサイド(透輝石)の一つで、クロム緑色のダイオプサイドを特別にクロムダイオプサイドと呼んでします。
ダイオプサイドには、クロム緑色以外に、白色、灰色、淡緑色、濃緑色、褐色、黒色などのものがあり、稀に青色のダイオプサイドも産出されているようです。いずれも条痕は白色になります。
クロムダイオプサイドの名前の由来
クロムダイオプサイドの名称は、クロムを発色要因としているため、名前にもクロムがつけられました。因みに、ダイオプサイドというのは、ギリシャ語で「透明」を意味する“diopsis”に由来しています。
浄化方法
クロムダイオプサイドには、特に避けるべき浄化方法はありません。 すべての浄化方法――太陽浴、月光浴、浴水、セージを用いた煙浴、水晶クラスターを用いた水晶浴など――で浄化することが出来ます。
主な原産地
クロムダイオプサイドはロシアから産出されます。
鉱物学
クロムダイオプサイドは、苦土質石灰岩中に、接触変質作用または広域変質作用によって生じる鉱物で、ヘデンベルガイト(灰鉄輝石)とは類同像のものになります。
クロムダイオプサイドの結晶は、CaMgSi2Oで表わされます。結晶構造は、単斜晶系に属し、柱状結晶体や粒状の集合体、葉片状の塊などで発見されます。
モース硬度は5.5から6.5と、水晶より弱いです。
因みに、クロムダイオプサイドを含むダイオプサイドに針状のマグネサイト(菱苦土石)がインクルージョンすると、スターやキャッツ・アイ効果が見られます。