カルサイトの効果や意味
「繁栄」、「成功」、「希望」を表わすと言われるカルサイトには、身体、精神、感情のバランスを保ってエネルギー不足を補う力があるとされています。精神安定にも強い効果が見られます。
また、古い思考パターンを解除し、記憶力や学習効果を高める石として用いられます。
受験生は、受験期に近づくと精神状態を狂わせることが多いため、この石を持って精神安定を図ると良いとされています。カルサイトには学習効果を高める働きも期待出来ることから、受験生の守護石とも言われています。
受験生のみならず、思考を柔軟にしたい時にこの石のサポートを受けると良いとされています。
また、カルサイトには、体内の老廃物を排除し、体液を清浄に保つ効果があると言われており、カルシウム分の消化作用を助ける働きが期待されますが、いずれも医学的根拠に基づくものではありません。
カルサイトの色味
不純物を含まない純粋なカルサイトは無色透明ですが、微量に鉄分を含むと黄色味がかり、マンガンを含むとピンク色になります。その他にも、緑色、灰色、青色のものが見つかっています。いずれも条痕は白色または灰色になります。
カルサイトの性質
カルサイトは、透明、ないしは不透明で、複屈折が高い鉱物になります。このため、カルサイトを通して物を見ると二重に見える現象(二重屈折)が生じます。
カルサイトの名前の由来
カルサイトという名前は、この鉱物の主成分でもあるカルシウムの語源となった、ラテン語で「石灰」を意味する“calx”に由来しています。
カルサイトの歴史
古代ギリシャや古代ローマでは、この鉱物の粒状集合体の大理石マーブルを彫刻品や建築材料として用いていました。
また、古代チベットや古代中国では、カルサイトを粉にして、治療薬として用いていたとする記述が残されています。
古代からカルサイトは、様々な場面で幅広く用いられてきた石なのです。
浄化方法
カルサイトは、太陽光の紫外線で色が変色してしまう恐れがあるため、太陽光での浄化(太陽浴)は出来ません。保管する際も、直射日光が当たらない場所で保管する必要があります。
また、カルサイトはモース硬度が3から4と大変弱く、デリケートな石でもあるため、浴水浄化に適しません。特に、強い水圧の浴水浄化は、石を壊しかねないので、絶対に避けるようにしましょう。
石の汚れを落とす程度の水浴は全く問題ありませんが、水圧の強さにだけは十分注意してください。
カルサイトは、太陽浴と浴水以外の全ての浄化方法――月光浴、セージを用いた煙浴、水晶クラスターを用いた水晶浴――で浄化することが出来ます。いずれの浄化の際も、石の取り扱いにだけは十分に注意してください。
主な原産地
カルサイトは、ブラジルやメキシコから多く産出されます。
鉱物学
カルサイトの和名は、「方解石」と言い、石英(クォーツ)と共に最もポピュラーな脈石鉱物で、アラゴナイト(霰石)とは同質異像になります。
カルサイトの結晶は、CaCO3で表わされます。結晶構造は、六方晶系に属し、多種多様の晶相のものが見つかっていますが、通常は平たい結晶の釘頭状のものと、尖っている犬牙状のもので見つかることが多いです。その他にも塊状で見つかることも多いです。
モース硬度は、3と大変弱く、割るとマッチ箱をつぶしたような菱型になるのが特徴です。